黙る奴も悪いし、黙らせる奴も悪い。コミュニケーションの話。
どうも、おぎぃです。最近、積極的に「はてなブックマーク」を見るようにしていて、面白いテーマがいろいろとありますね。3月1日に盛り上がっていたのが次のブログです。
そもそもは、子育てや家庭における問題をテーマに始まった内容のようですが、ブコメを読んでいると様子が異なり、ビジネス寄りの話題もちらほら。
黙るのは、黙らせるやつが悪いというコメントに対してスターが付き、人気が集まっている様子。この感覚はマズいと思い、自分の考えをまとめることにしました。
どちらかというとビジネス寄りの話です。
※過激なタイトルにしましたが、自分は別にコミュニケーションにおける専門家でも何でもなく、自分自身の考えをまとめるのが目的で、誰かを攻撃する意図はありません。
コミュニケーションの大前提は話すこと
コミュニケーションの大前提は、自分の意見を相手に伝わる形で発信するということです。黙るということは自分の意見を言っていない以上、そのコミュニケーションには相手の意見しか存在してません。つまり、自分がいくらその意見に否定的な考え方を持っていとしても、存在している意見(=相手の意見)を肯定することと同義になってしまいます。
自分の「考えていること」「話していること」「相手に伝わること」はすべて異なる
学生時代にはビッグバンド・ジャズのサークルに属していて、そこでリーダー的なものをやっていたんですが、その時に下の代のリーダーに伝えていたのが、自分の「考えていること」「話していること」「相手に伝わっていること」はすべて異なるということです。
この中で「考えていること」「話していること」というところは、自分の努力によって改善できる部分です。「相手に伝わっていること(=相手が考えていること)」は、相手が発言をしない限り理解することはできません。表情や相槌を見て「推測」することはできますが。
コミュニケーションがうまく取れない場合は黙るタイプの人も黙らせるタイプの人も、「考えられていない」のか「話すのが下手」なわけで、それぞれスキルアップする必要があります。
考えられていないから黙ってしまう
そもそも「考えられていない」のに話すことはできません。
考える上でのツールとして、「ロジカルシンキング」なんてものがあったりします。ロジカルシンキングについては、Web上にもさまざまな情報が落ちているし、本を買ってみるのも良いでしょう。
また、「考える」という行動において、「考えるふり」をしてしまうことが非常に多いです。何か行動をするときには「やる」か「やらない」の二択しかありません。
そして、その答えを出すために「やる」場合のメリット・デメリットの洗い出し、「やらない」場合のメリット・デメリットの洗い出しを行って、その中で迷う部分を「相談」したりするわけです。
「やる」しか選択肢がない場合も多いのですが「やらない」ための方法を延々と考えることは、「考えるふり」をしているに過ぎません。
例えば、恋愛において自分が約束を破ってしまった時には、「謝る」しか選択肢はありません。「謝らない」で上手くやり過ごせる方法があったらいいですが、無いですよね。「謝る」という行動において、どうすれば相手に対して上手に謝罪の意を伝えるべきかが考えるべきことです。
話すのが下手、自信が無いから黙ってしまう
友人がコミュ障について、面白いカテゴライズをしていたので紹介します。
口数が極端に少ないコミュ障よりも、余計なことばかり口から飛び出るアグレッシブなコミュ障の方がよっぽど厄介と思う。
— パンダ的な獣 (@kumasan_com) 2015年3月11日
@ogi1i1 ご都合主義な想像だけど、前者は発言とその効果に気を使う機能が発達し過ぎてて、後者はそのような概念もないって感じかね。そうなると社会的に面倒くさいのはどう見ても後者。
— パンダ的な獣 (@kumasan_com) 2015年3月11日
自分のことを「コミュ障」だと言っている人の多くは、前者の「口数が極端に少ないコミュ障」だと思います。このタイプの人たちは積極的にアウトプットを行って自信を持てるようになれば解決します。きちんと考えてアウトプットするということを行っていけば、自然と自信につながっていくはずです。
厄介なのがアグレッシブなコミュ障。これは黙りこむタイプよりも、黙らせるタイプに多いと思いますが、自覚症状がないのでどうすることもできません。このアグレッシブなコミュ障とコミュニケーションを取るのは、かなりのスキルが必要になります。そもそも、関わらなくてい良い関係なら距離を離すのが正解かもしれません。
考えられていないから黙らせてしまう
人に何かを聞くときには、相手が何を考えているかを想像する必要があります。そこを考えずに、思いついたことを口にしてしまっていては、自分の考えもどんどん崩壊していくし、相手も何を言っているか理解できずに、コミュニケーションが崩壊します。
もし、相手が黙りこんでしまいやすいタイプの場合、相手の考えを想像しながら、うまく道筋立てて考えをまとめる手伝いをすることが必要になります。
話すのが下手だから黙らせてしまう
これ本当によくある話で、僕自身もこの気はあって自戒もあるんですが、尖っている表現を選ばないことが何より重要です。特に問題が発生したときや、焦っているときはことばが尖ってしまいがちです。とにかく、言葉えらびには気をつけましょう。そもそも、相手を攻める(人格を攻撃する)なんてつもりは無く、なぜその問題が起きたのかを分解して解決策を考えたり、次に活かしたいだけなんですが。
もし、相手を攻めたいという願望があってとっているのはそれはコミュニケーションではなく、ただの攻撃です。しかし、ここで攻撃されている側がある程度のスキルをもって、黙りこまずに攻撃してしまっている人の考えをまとめてあげることが出来れば、コミュニケーションを成立させることは可能です。
とにかくコミュニケーションを成立させようと努力するしかない
残念なことに、世の中に一定数、相手を黙らせるような話し方をしてしまう人やしてしまうシーンがあります。一方で、一定数いるということはそういった人に対してでも、意見を言えるようにならないと、コミュニケーションが出来ないということになってしまうので、そこは自分の責任としてコミュニケーションを取れるようなスキルを身につけるしかありません。
ビジネスにおいては、アグレッシブなコミュ障に対しても対応できるスキルが必要となるシーンがあるので、そこまで本来は頑張りたいところ。
日常生活においては、アグレッシブなコミュ障は距離を離すのも良い選択でしょう。ただ、人って怒ってしまうとどうしても「話すのが下手」になるので、そこについては「相手が悪い!」「相手がアグレッシブなコミュ障だ!」という判断はせずに、ある程度のスキルアップをすべきだと思います。当然ながら、黙らせる人に罪が無いなんてことはないので、どんな時でもコミュニケーションが成立するように意識しましょう。
コミュニケーションにおいて、普段の各個人の行動が影響してくるため、本当はもう少し複雑だよということも書こうと思ったんですが、ひたすら長くなりそうなので、それは別の記事にて。
それではまた!